SoCのインプリメンテーションにおいて、設計仕様であるRTL記述から、チップ試作のためのレイアウト(GDS-II)までは基本的なフローですが、従来の設計手法では設計の後戻りがある程度避けられませんでした。そこでSTARCは、このRTLtoGDS(RTLからレイアウトまで)のフローを見直し、設計の中間段階でいくつかの品質判定(ハンドオフ)ポイントを定め、その後の工程で大きな問題を起こして設計が大きく後戻りをしないようにチェックすること(Check and Go)、またその判定の精度を高めるために、各工程での予測と予防の技術を強化することにより、後戻りのほとんどないストレートフォーワードな設計フローを実現しました。
STARCAD-21の特徴のひとつは、SoC設計の各領域において適用できる低消費電力技術にあります。次の図はその手法の主なものを示しています。