ArasのPLMプラットフォームはレジリエント(しなやか)なプラットフォームであり、ユーザ側の変化するビジネス要件に対応するように作られています。
すなわち、ユーザによる機能の追加やカスタマイズ性が極めて良く、一方でPLMプラットフォームは最新技術に対応すべく新しい機能、しくみ(アーキテクチャー)、性能が絶え間なく拡充・更新されています。ユーザはカスタマイズした自社固有システムに対して、PLMプラットフォーム部分のアップデートにも対応可能です。他社製品に比べて柔軟性が特に優れています。
また、PLMのベースとなる機能に関しては、無償のオープン版が提供されており、初めてのユーザでも気軽に試行することができます。なお、Arasコミュニティから、さまざまな利用ケースを知ることもできます。
Arasのアーキテクチャーは、下図のように、階層化されたサービス指向アーキテクチャー(SOA)構造になっており、ユーザは、各レイヤで必要なサービス(モジュール)を選択してユーザ固有システムを構築できます。 各サービス(モジュール)は、設定レベルからプログラミングレベルまで、カスタマアイズ用のインターフェースが提供されています。
アプリケーションレベルでは、BOM管理、プロジェクト管理、要件管理、品質管理等のアプリケーションサービスが提供されます。
モデリングエンジンレベルでは、データ定義やデータ間のリレーションやロジックを組み込むことができます。プラットフォームサービスレベルでは、PLMの基盤となるワークフローやアクセス権定義、ファイル管理等の基本機能が提供されます。
Arasのアーキテクチャーは、以下のように、階層化されたサービス指向アーキテクチャー(SOA)構造になっており、ユーザは、各レイヤで必要なサービス(モジュール)を選択してユーザ固有システムを構築できます。各サービス(モジュール)は、設定レベルからプログラミングレベルまで、カスタマアイズ用のインターフェースが提供されています。
Arasのアーキテクチャーでは、ファイルシステムとWebサーバをスケールアウトし、非トランザクションデータをスケールアウトサーバーに移動することでデータベースをスケールアップします。
サブスクリプションユーザに関して、アップグレードサービスが保証されています。 ユーザのカスタマイズ部分の検証はユーザ自身が行いますが、PLMプラットフォームの部分に関しては、Arasによって実施され、ユーザ企業は最先端技術を常に利用し続けることができます。
製品設計が益々複雑化しており、設計・製品データを多面的切口で容易に表示して確認できる機能が必須になります。デジタルスレッドとデジタルツインの視覚化の機能が大幅に強化されました。
例えば、「グラフ ナビゲーション」機能を使用してデジタルスレッドの関係性を視覚化できます。
「ダイナミック プロダクト ナビゲーション」機能を使用すれば、PLM が保持しているデータを、3D モデルの視点から確認することが可能です。
また、「ツリーグリッドビュー」機能を使用すれば関係性を階層表示で確認できます。これらの機能を使用することによって、社内情報のサイロを壊し、製品に関係するすべての情報をわかりやすく「線」で紐づけることにより、情報に基づいた意思決定に役立てられます。
Aras Innovatorでは、さまざまな機能モジュールが提供されています。PLMが持つアプリケーション機能と、ベーシックなプラットフォーム機能に分かれます。以下は、その一部を列挙したものです。
項番 | 機能モジュール・アプリケーション | 概要 | オープン版(無償) |
---|---|---|---|
1 | システムズ・アーキテクチャー | MBSE(モデルベースシステムエンジニアリング)との連携のための機能 | ○ |
2 | 要件管理(Requirement Engineering) | 要件管理ツール機能 | ○ |
3 | プロダクト・エンジニアリング | 各種BOM管理、構成管理、変更管理 | ○ |
4 | プログラム管理(プロジェクト管理) | 2プロジェクト管理の基本機能工程管理、進捗管理等 | ○ |
5 | QMS(品質マネージメント) | FMEA、CAPA, APQP等の品質管理 | ○ |
6 | MPP(製造プロセス計画) | EBOM、MBOMの連携管理 | ○ |
7 | MRO(メンテナンス管理) | ○ | |
8 | テスト自動化プラットフォーム | アップグレード時のテスト自動化を支援する。 | |
9 | 文書管理 | 製品開発に関連するすべての文書を一元管理する | ○ |
10 | 技術文書作成 | さまざまな形式の技術文書、マニュアルを作成します。 | ○ |
11 | コンポーネント・エンジニアリング | 電子部品データベース | |
12 | SOLIDWORKS PDM Pro Connector | SOLIDWORKSと連動する機能(コネクタ) | |
13 | Office Connector | MicroSoft Office と連動する機能(コネクタ) |
項番 | 機能モジュール・アプリケーション | 概要 | オープン版(無償) |
---|---|---|---|
1 | アイテム | データベースの要素の型を定義 | ○ |
2 | ライフサイクル | ○ | |
3 | ワークフロー | 承認ルート等のワークフロー定義 | ○ |
4 | セキュリティ | ユーザごとのデータへのアクセス権の設定 | ○ |
5 | インターナショナライゼーション | 多言語対応 | ○ |
6 | レポート作成 | ○ | |
7 | API統合 | ○ | |
8 | Vault | ファイルの格納庫を定義 | ○ |
9 | Graph Navigation | ボックスをグラフ形式で接続し可視化 | ○ |
10 | ツリーグリッドビュー | 階層的なフォルダツリー構造の可視化 | ○ |
11 | クエリビルダ | グラフィカル・ユーザー・インターフェイスを使用した、AMLクエリを構築するための強力で再利用可能なツール | ○ |
12 | ビジュアルコラボレーション | 社内SNSツール機能 | |
13 | ダイナミックプロダクトナビゲーション | ||
14 | シングルサインオン | ||
15 | 複製Vault | ||
16 | エンタープライズサーチ(全文検索) |